
シュプール 須田恒男
シュプールはそりやスキーで滑った跡を意味する語である。ドイツ語で足跡、轍、ある いは一般に痕跡などを意味するSP Rからきているそうである。私のシュプールは田舎の少年の冬の遊びのひとつが原点である。雪がふり積もればその 上を滑ることからはじまった。(中略)岡本太郎は〝芸術は爆発だ〟と叫んだそうだが、私は〝スキーは出合い〟だと言いたい。 スキーを通しての出合いが私の人生を豊かなものにしてくれたことは間違いない。 この頃ふと思う。あと何年シュプールを描き続けられるのだろうかと。フェードアウトする日はそう遠くない。そんなことを思う年代になってきている。次のシーズンも雪の上に立ちよりよいシュプールを描き続けたいものである。シーハイル!〔あとがきより〕
著者 | 須田恒男 |
価格 | 私家版 |
サイズ | A5 |
頁数 | 85頁 |
ジャンル | 自分史 |
- タイトルページ
- 目次1
- 目次2
- 扉
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